[]【暗殺教室】人はなぜ、恐怖映画が好きなのか

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暗殺教室という映画がある。

ちょっと話題になったらしい。

先日、テレビの録画を、ほんの少しだけ見た。



暗殺教室」は、高校生が先生を殺す話である。

この先生が、ふつうではない。

黄色いタコ型怪人であって、超能力を持つ。

恐ろしい超人なのだ!

その怪人に向かって、高校生たちは銃を撃ったり、ナイフを振りかざしたりしながら、なんとか殺そうと頑張る。



なんだ、これは・・・。







5分間見た後、わたしは、考え込んでしまった。



なんで、人間と言うのは、恐怖映画が好きなんだろう?

人がなにかを殺す、というような、刺激的なものを、欲しがる。

なぜか?





最初に思いついたのは、

「現実にもどったときの安心感を得たいから」

ではないか、ということ。



つまり・・・。

人はたまに、現実離れしたフィクションのもたらす『恐怖』を味わいたくなる。

映画が終わった瞬間、だれもが

「いや、これはフィクションだ。現実世界ではこんな恐怖は起こりっこないのだ。良かった〜」


と安心する。



この、最後に感じる、強い安心感が欲しいのではないか?



考えてみると、世の中で起きていること、現実世界には、恐怖が蔓延している。

交通事故、病気、競争、受験、怪我・・・。

これらの恐怖から逃れて、だれしも安心を得たいと願って生きている。



しかし、小さな安心感は得られても、強い安心感、というものは日常、なかなか得られない。

ひとは、たまーに、強めの安心感が欲しくなる。



そこで!!



あえて、強い恐怖を感じることで、その反動としての安心、つまり



恐怖から解放された瞬間の

「ちょっとコクのある、強めの安心感」
を感じてみたい、という気持ちが働くのではないだろうか。



空