[]「困らない」への道 その1

.

わたしが困らないようになったのは、幼いころに受けた経験もあるし、



また、10代、20代に周囲のいろいろな人や事象から、学び、影響を受けてきたからだと思う。



30代になり、ほぼ、



「これは、人生、困らないでも行けるかもな」



と思い出して、



教師をめざすようになったのは、そのように、



「困らないようになった」



ことが、ひとつの大きな条件だったろう。



もし、困るようであれば、教師にはならなかったろうと、ふりかえって思うことがある。



また、困るようであれば、多くの人に相談しただろうが、



わたしはほとんど、相談もせず、自分で必要と思われることをひたすらやりつづけた。



これも、今思えば、



「困らない」



ということが、自分にあったからだろう。



もし、困るようであれば、周囲の人に相談しまくって、結局は「やめたら」と言われて、やめていたのではないか。

〇30代

〇家族持ち(嫁さまと赤ん坊)

〇貯金なし

〇免許なし

〇高卒


この条件で、たった今から教師を目指します。



というのは、ふつうに考えれば、困る要素に満ちている。



もし、試験に落ち続けたら・・・

もし、採用されなかったら・・・

もし、勉強時間がつくれなかったら・・・

もし、免許がもらえなかったら・・・

もし、一か月間の教育実習に行くことができなかったら・・・




こういうことに、「困る」ようであれば、最初からやらない。

『困らない』からこそ、挑戦し、課題をクリアし、教師になった。





わたしが30代になってから免許も無いのに結婚し、子どもが生まれてから教師をめざした、というと、



「すごい強い信念で、夢を追い続けたのですね!」




と、感心して言って下さる方がいた。







ところがネ。



強い信念なんて、もったことがない。



そうではない。



誤解です。



強い信念など、不要なのです。



必要なのは、



「困らない」



ということ。





ほとんど、世の中の課題というものは、この一点で、のりきることができるのだろうと思います。(つづく)



先生ありがとう2