[]コシの無い子

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タモリが昔、ラジオの中で



「やる気があるものは去れ」



と言ったってネ。



なんか、わかるわ。



だって、ただやる気があるのって、不健康だもの。









そのやる気、大丈夫?



やる気があるって、なにをやるの?



やる気がありますって、なにをするつもり?



なんのために?



それ、やれなかったら、どうなるの?



そのやる気、なくなったらどうなるの?







「笑っていいともは、スタッフにやる気があったら続かなかった」




だって。



タモリ



「すぐに終了すると思ってた」



といいながら、ずっと続いたのは、「やる気」がなかったから?





タモリは、NHKブラタモリという番組の、讃岐うどんを放送する回の中で、こうも言った。



「コシがあるのは、ダメだねえ。人間も同じ。コシがあって、しっかりしているのは、だめ。コシがなくって、ふにゃッとしていないと」







コシのない子に育てる。



コシのない子は、しっかりしてない。

世間の価値観が、分からない。



その分、世の流行や世間体、損得や効率、

見た目や評判に左右されないから、飽きない。



飽きないから、ずーっとやっていても平気。

マンネリズムに強い。



その一方で、コシがないから、途中でやめても平気。

やめたら、次は、となる。

プライド無いから、すぐリセットできる。

リセット力に優れる。

リセットできるから、いつでもスタンバイOK、という雰囲気。



コシのない子は、居場所を限定しないで、ふらふらするから、

新しいものに遭遇する可能性の高い子。

そして、世間の評価と無縁だから、自分で「面白い!」を決められる。

コシの無い子は、まだ誰にも評価されていない世界にも、優しい目を向けられる。



つまり、

まだ、形の無い世界を、創造できる子。





今ある職業に、やる気をみせてる子もいいけど、

今はまだ無い職業を、創造できる子も、素敵でしょう?



コシのない子にこそ、その可能性があると思うなあ。





今、コシのある子も、みんなちょっとしたコツで、

コシのない子になれる。



コシのない子の、フラのある仕草をみるのは、人生の楽しみ。



写真↓は、福岡の「腰抜けうどん」。コシがないことを売りにしている。

腰抜けうどん