【学級崩壊】なぜしないのか その1

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昨夜は、留別会。



「みなさん、かんぱーい!!」



この1年、すべてを分かち合ってきた職員室のみんなで、おおいに飲み、歓談した。







わたしの受け持ったクラスを、5年生のときに担任していた彼が、声をかけに来てくれた。



「あらま先生、本当にお世話になりました」



「いやあ、いい卒業式だったよね」



「あの子たちも、無事に卒業出来て、ぼかぁ、ホッとして・・・」



彼は、少し、罪の意識があったようだ。



〇ふつう、5,6年生と連続で担任して、卒業まで送りだそう、というのが定番なのに。

〇5年だけで、降りてしまった。

〇それも、学級崩壊に近い状態で、降りてしまった。



・・・なんも問題ないのに、ひとりで苦しんでた。

(ということみたい)



だから、最後の飲み会で、ひと言、わたしに礼を言わないではいられなかったようだ。







わたしは



「いやあ、無事にみんな、いい顔で卒業していったよ〜」



と、ニコニコしてた。







彼は、わたしのそばの席にすわり、しゃべりだした。



「あらま先生は、そのう〜、どうやって、ですね、どうやって学級をうまく・・・経営と言うか・・・どのへんがコツなんでしょうかね。なんでそんなに、うまいこと、クラスがまとまっていくんですか?」



彼は、ビールでいいっすか、と注いでくれながら、



「ぼくはもう、学級崩壊が怖くて怖くて・・・」



と言った。



そうねえ。



まず、学級崩壊させない、というのが、なんつーか・・・



学級崩壊ってなに?どんなことなの?という感じかねえ・・・



何を見て、



「あ、学級崩壊だ!」



となるのか?


そんなの、空想の化け物なんじゃない?



たこ