[]【若い先生からの相談】子どもの指摘を宅配

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若い先生に相談されたことで、一つ。



他の年配の先生が、



「先生、先生のクラスの〇〇くんが、下足箱のところでサッカーボールを蹴って、ドアにぶつけてました」



とか、



「先生のクラスの〇〇くんが、理科室の掃除ロッカーに入ってました」



というような、



子どもの変な姿の報告を『宅配便』のように、頻繁に教室まで届けに来てくれるらしい。



その報告、しょっちゅう届く『宅配便』を、どう受け取ったらいいか、悩んでいる、というお話。





結論。



ひと言、「あ、すみませんでした」で、いいじゃない?



無視するのは、まずい。



その先生は、せっかく教えてあげた、と言う気でいる。



それを、要らん事言うなあ、と聞いていたら、それは関係がまずくなると思うよ。



その先生が、ドアにボールをぶつけているところを注意してくれたり、掃除ロッカーに隠れているところを見つけて注意もしてくれているのだから、それでいい。



「ありがとうございました」



で済む話。





もちろん、理科室の掃除ロッカーに隠れるなんていうのは、なぜなのか、気になるなら子どもに理由を聞いてもいいし、アホみたいなことやめよう、と子どもに言ってもいいけど、実際はその姿を見ていない、その場にもいなかったのだから、まあ、聞くだけ、それでいいのじゃないかな、と思う。



子どもからすると、年配の先生に叱られて、さらに担任に叱られて、ということには・・・しなくていいじゃないかな。







「そうですかねー。これ、あとでもう一度、念を押して注意をしておけ、ということなのかな〜、と思うのですけど、どうなんですかね〜」



うーむ。わからん。



わたしだったら、どうするかな。

まったく名前も知らない低学年の子が、スタターッとすごい勢いで図書室に入っていくところとか、よく見るよね。



わーっと、つかまえて、



「ストップ!!」



ということはあるけど、たいていは、驚いているその子に、



「危ないよ、歩こう」



と言って、終わる。



子どもが、その場の危険な行動を【停止】すれば、それでいい、という感じかな。



その子がその後、ぴたっと生き方を変えるなんてことまで、期待もしない。

広いところは、走りたくなるよね。健康な子どもだもの。

その気持ちを、衝動を、完全にコントロールして生きなさい、とはならない。



走った彼が、何年何組のなんという子であるかなど、まったく感知せず。

さらには、その担任の先生にまで、そのことを報告しよう、などとは思わない。

第一、私、自分が忙しすぎて、すぐ忘れてしまうし・・・。





その年配の先生が、一つ一つ、見たことをおしえてくれるのは、なんでなのか、真意はよく分からない。



たぶん、そういうことをするように、と過去に、その先生の、さらなる先輩たちから、教わったのだろうと思うネ。



「お互いに、ちょっとした細かなことでも、子どもの行動については、連絡をしあいましょう!」



というような。



その感じで、がんばって教えてくれているのだろう、と思う。べつに、悪いことでもなんでもない。





それと、若い先生は、子どものことをいろいろと指摘されると、まるで自分が非難されているような気になり、プレッシャーを感じるのだろうが・・・。



だから悩むのだろうが、まあ、悩むのはやめた方がいい。



その先生は、あなたを非難したいのではない。



そうすることが、正しく、良い、と思っているからする。



または、



そうせざるを得ないほど、ご本人の内部で、なにか心配というか、不安のようなものがあるため(・・・よーわからんが・・・)。









いろいろと現象を見て他を指摘すると、自分は分かっている感が得られるし、指摘したことで何かが変わるとつい信じられるような気になり、不安が一瞬、解消する感じがするから、ね。



なにか言われたあなたの方に原因があるのではなく、注意や指摘をする側の、年配の先生の気持ちの方に、「困り感」のような、やらざるを得ない事情があり、やむを得ず『宅配便業者』をやっている、ということが多いんじゃないかな。



【結論】

「ありがとうございます!」で、頭を下げておけば、OKじゃないか?

宅配便