[]ヒトラーは、いつか、くるのだろうか?

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トランプ大統領となり、世界的にナショナリズム礼賛の動きがありますね。

産経新聞は編集局長が

「トランプでいいじゃないか」

という見出しで文章を書いていました。

いいじゃないか!これからは日本もナショナリズムでいこうや、国民は開き直れ、というのです。



ところが実際の自民党政権はそうはならないと思います。

なぜなら、米国追従だから。

米国についていきます、という姿勢と、「戦前に回帰して、日本は日本の独自路線でやりますわ」という姿勢がねじれているからです。まるで、上半身は前に進もうとしながら足だけは後ろに行きたがる、という感じ。



だから、現政権が急激にヒトラーのような、

『日本国民万歳!他民族はあっち行け!』

・・・というような感じにはならないと思います。経済成長はグローバル重視で、と言い切っている安倍さんは、なおさらそうはならないでしょう。イライラはするでしょうが。



では、どこからヒトラーが現れるかと言うと、

やはり、本物のヒトラーのような、かつての雰囲気とたいへん似たような感じで、現れるのではないでしょうか。



つまり、アジテーションの天才として。

大衆の心の操作に長けた、人気者として。



ヒットラー




水木しげるヒトラーに興味を持っていて、ヒトラー総統の本まで描いていました。

そこには、狂気に翻弄されるドイツ国民の心の変わる様子がこれでもか、とかかれていますが、やはりヒトラーはとても魅力的な人物として見えているのです。



ヒトラーは、いちばん最初はただのアウトサイダーです。

何も権威もありません。

聴衆から野菜を投げつけられるような始末です。

ところが、話す内容を聞いていると、だんだんと心を動かされる人が出てくる。



「今、ドイツ国民が苦しんでいるのは、

〇〇のせいだ!

〇〇さえやっつければ!」

と喚き続けるヒトラーに向かって、



「おまえ、なに言ってんだ。あほか」



という人もいるのですが、だんだんと



「あなたのいうことこそ、私の願っていることなのです!」



と陶酔する人が出てくる。



すると、ヒトラーは本当におだやかな笑顔を振り向けて、



「おお、あなたは賢い。わかっていただけましたか」



と、ハグしたり握手をしたりして、ハートをぐっとキャッチするわけ。





許せない

〇〇のせいだ

〇〇をやっつけさえすればよいのだ



(ひとのせいにしたい気持ちに、これで火がつきます。この時点ですでに思考停止に近い



やつらを野放しにするのは言論が自由だからだ

やつらを野放しにするのは集会が自由だからだ

やつらを野放しにするのは思想が自由だからだ



だから、「言論」と「集会」と「思想」から、自由をなくせ



「そういうことを書くべきではない」

「そういう集会を開くべきではない」

「そういうことを言いふらすべきではない」

「そういうことを言う奴は、非国民だ」





と、まあ、



こういうことを、お互いに日本人同士でみんながみんなを指さしあいながら、言い合うような社会情勢ができていくのかも。





今、トランプさんという、派手な公約を掲げる人物が米国の大統領になったからには、

自民党政権は、いくつものジレンマや「ねじれ感」を抱えることになる。

ねじれたまま、身動きがとりづらくなる。



そうなると、



〇徴兵制

核武装

基本的人権の制限




を進めたい側の人たちが、どんどんと姿を現してくるのではないでしょうか。



それも、現体制からではなく、どこかの社会の片隅の方から、

笑顔で、かっこよく、ゆっくりと、登場して出てくる気がする。



決して焦らず、じっくりと、様子をみながら。

その顔に、笑顔を絶やさずに。

あくまでも、格好良く、スマートに・・・。





もうすぐ、歴史の授業で第一次、第二次大戦を扱います。



ヒットラーだけでも、話題豊富。

なんでドイツという大国で人気者になれたのか、説明しなきゃならない。

むずかしい。



でも、案外と日本と比較することで、子どもたちも考えていけるかも。

「ヘイト!」と叫ぶと、スッキリする、一時的な陶酔感の意味とか、ネ。