[]これまでの人生でいちばん驚いたこと

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帰りの会で、スピーチをします。

人生でいちばんびっくりした出来事。



Aくん。



はるな愛がオネエだと知ったこと」



テレビを見ていて、ある日の家族の会話で、オネエが話題になり、

高校生の兄が「はるなが・・・」と話した。

まさかあの、はるな、だとは思わず、何度か聞きなおすと、たしかにあの、はるな愛、である。

まさかと思ったが、母親も姉も弟も、実はみんなそのことを知っており、はるな愛がオネエ、と認識できていないのは自分だけだった。家族ぐるみで自分をだましていると思った。

心臓をドキドキさせつつ、「ぜったいに違う!あの人は女だ!」と絶叫したそうである。





Tくん。



「お兄ちゃんの名前がぼくが思っていたのと違った、ということを、2年生になってはじめて知った時のこと」



家族中が兄のことを「えいのすけ」と呼んでいたので、小さい時から兄は「えいのすけ」だと固く信じて育ってきた。ところが、2年生になって字がしっかり書けるようになり、ふと兄の教科書を見たとき、そこに「えいすけ」と書いてあった。ただの間違いだと思っていたら、「の」がない方、そちらが本名であった。そのことを知ったときの衝撃。







たったこの2人のスピーチをきくだけでも、クラスメートは十分に人生を堪能するらしい。

つぎの日の日記に、あれこれと自分の感想を書いてくる友達がたくさんいるのは、面白い現象である。



「今日の話をさっそく家で話しました。Tくんの話には、そんなことがあるんか、と父も母も、かなり驚いていました」



とか。











びっくりする



というのは、人間にとって、かなり



おもしろい



ことなのにちがいない。





頭の中の、イメージとイメージとが、



あまりにも乖離し、くいちがい、



あっけにとられる状態・・・。







まあ、頭の中って、もともと、かなりあいまいなもの。



物事の事実を正しく客観的に把握できる人など、実際には、いないのが本当。



そう考えると、人間は毎日のように、びっくりして当然だ。







さあ、びっくりしよう!!!



ハー、びっくり、ビックリ!!



ねこ