[]上手にテレビを見るコツ

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「テレビを上手に見る方法」という本なら、うちの嫁様が書ける。

どこか出版関係の方、ぜひご相談ください。





その、テレビ視聴歴ウン十年、というセミプロの嫁様に言わせると、そのコツは、



「石の上にも3年」



・・・だそうだ。



テレビも、面白くなくても、ひたすら見る。



これをば、



只管打座

という。



テレビに正対し、

心をむなしくして、

ただひたすらに心に映りこむ音声と映像に、

おのれの波長を合わせていくことで、

テレビの裏側が見える、


というのだ。





慣れてくると、真の面白さ、ここで笑ってほしい、というタイミングが見えてくるのだそう。



「ほら、テレビでみんな、笑うでしょう。スタジオでみんな笑うじゃん。そこで、ちゃんと、心の底から、スタジオの人といっしょに笑うことができてこそ、真のテレビ視聴士(しちょうし)と言えるのよ」、ということらしい。



ほんの10分もしないうちに、リモコンのスイッチを切ってしまいたくなるのは、テレビ視聴士の受験資格もない、つまりお話にもならないレベルだそうだ。そのうちに、ありとあらゆるテレビの嘘くささが、寛容の精神と共に楽しめるようになる、という。



わたしゃ、危うく、「師とあおぐのはこの人だ」、と思いそうになりました。





ところで、先日。



ニートの討論番組みたいなのをやっていた。そこに、将来に夢も希望もなくて、という人が悩んでいたので、そこでちょこっとだけ、何か頭が動いた気がして、それをきっかけに、いくつか、書く。





コメントを求められて、「将来に、夢も希望もない」

と残念そうに呟き、同情されていた、

その人はニートであり引きこもりであります。



結論を言えば、夢も希望も、なくても皆幸福に生きていける社会が本当だ。



それを、さも「夢」を持つことこそが大切だというように教えてプレッシャーを与えている今の教育が狂っている。



脅迫的に「夢を持て」とは、本末転倒。

まず先に、大事なことがある。

それを無視しているから、夢もやりたいことも、なにも浮かんでこないので・・・。



なにも準備もないのに、脅迫的に夢を持て、と脅すから、子どもの「夢」がゆがんでくる。

神経症的な「夢」を追うようになる。

まともな夢でなくて、周囲の人にとっちゃ、はた迷惑な夢だってあるよね。

「やりたい」と思う気持ちが、はた迷惑になる、ということ、けっこう、多い。

戦争して人を殺したい、という勤勉マジメな政治家ほど、はた迷惑な存在はないわけだし。



(写真は、はげしく泳ぐ勤勉なナマケモノ

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1年生の子に、「宇宙飛行士になりたい」とか「医者になりたい」とか言わす。

そこに、「夢が持てていてすばらしいです」とか、コメント書く。



いいけど、心がキュッと、ちぢんじゃってないか。気になる。



七夕の短冊に「ポテトチプツスの大ぶくろ、ぜんぶひとりでたべたいです」とあったが、

1年生だもんな。



まともな人間関係ができると⇒ やりたいことが見えてくる


これが本当の順番で。



NHKの討論でも、前段がすべて無視されているから、本当にやりたいことも見えてこないよな。