[]「言わされた」について

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小学校には、3月の終わり頃、



「6年生をおくる会」



というものがある。



6年生に向けて、はなむけのメッセージをおくる。

どんなメッセージがあるか、そのメッセージをどう伝えるか。

これを話し合うだけでも、本当にたいへんなこと。



6年生への手紙を書くだけでも、心をこめて書いていくこと自体が、すごい活動だと思う。



1年間をふりかえって、どんな出来事があったか。



その中で、6年生とはどんなふれあいがあったか、言葉かけがあったか。

仲の良い近所の6年生にたいして、なにか伝えたいことは・・・。





運動会の話が出た。



運動会で、6年生の保健委員会の子が、とてもよく気が付く子で、親切にしてくれた、ということを言う。



気分がすぐれず、日陰で休んでいたところを、声をかけてくれたとか。

テントの下で休んでいるときも、ずっと声をかけて、座っていても運動場が見えるように工夫してくれたり・・・。



こういう実体験があれば、伝えるメッセージが出てきやすいね。







ところで、その親切にしてもらった彼は、



「たのしかった、うんどーかい!」



というセリフを、以前、言ったことがあるんだそうな。

低学年の頃の、6年生を送る会で。





しかし、自分は本当はちっとも運動会が楽しくなく、

走るのも苦手だし、まったく言いたくなかったそうであります。





「ま、でも、係りになっちゃったから、そう言ったと思うけど」





今、急に思い出したんだって。

まだ、そのことが、心に残っていたんだね〜。

でも、今回、きちんと本音で言えるから、たぶんその心残りも、なんとかなっていく気がする。





ウソは、こころに、妙〜に残る。



で、真実は、それを昇華させる。




朝の風景