[]【怒りを科学する】道徳授業で怒りを調べる その2

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さっきまで仲の良かった友だちと喧嘩して、今はもう、憎さでいっぱいになっている。



大好きなはずのお母さんが、夜寝る頃になると、宿題のことやなんかを、グチグチ言うから、憎くてたまらなくなる。



不思議だねえ、憎くなるなんて。



仲の良い、大好きな友だちなのに。

大好きな、お母さんなのに。





こういうと、やはり、先生から責められてるんだ、と思う子も、中にはやはり居て、



「だって、仕方ない、お母さんがうるさいから・・・」



いや、べつに憎くなることが悪いとかじゃないから、安心して、とこっちは何度も言う。





責めているのではない。

純粋に不思議なの。


なんで、人間は、仲の良い、大好きな人に向けて、腹立ちの感情をもつのだろう!





子どもはやはり、お母さんが一番大きいようで。



お母さんが心の底から嫌い、という子はいない。



お母さんのことが心の底から好きなのに、お母さんが憎くてたまらなくなるのは、何故だ?







・・・



ここで、授業は、進まなくなってしまう。



子どもたち、完全に、思考が停止する。



ただ、ひたすら、静かに押し黙ったような時間になる。







たまに、数日後、ポツポツと、日記に、書かれていることがある。





「あれからずっと考えていて、途中だけど、こう思います・・・。」





私は、それを、



「みんな、どう思う?」




と、クラスに紹介する。







高学年だと、このくらい。









縄文時代17