[]戦争しないための気長な計画

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気長すぎるかもしれないが、子どもに力をつけることだろうと思う。



まずは、人とシッカリと関われるようになる力(ちから)。







そして、しくみづくりだ。



ほっといても、人と人との関わりが密になる、しくみ。



ほっといても、なにも指示や命令がなくとも、勝手に、



人間どうしが密な連携を保ち、



「助け合おうよ」



という言葉を待つでもなく、お互いにどんどんと助け合いが増加し、



自然と、努力もなく、かゆいところに手が届くしくみ。





人が育てば、力がつけば・・・



わたしは勝手にそういった世界が、構築されていくのではないかとも思う。



そのためにも、しっかりと、人を育てることだろうと思う。



一番イイのは、自動的に、何もしなくても、人が正常に育っていく仕組みがつくられることだ。



つまり、「努力なしで、放っておいても、すべての人間が、恐怖から免れて安心に包まれていく仕組み」(注※1)ね。





これが、まだ、無い。

発明されてない。







さて、どうするか。





子どもは、いちばん、戦争を嫌っている。



おそらく、本能と思う。







だから、子どもから、始めるべきだろう。



子どもに、しっかりと、人と、むすびつく力を、育てていくことだろうと思う。



方向さえ、間違わなければ、夢はかなうはず。





きちんと、人に対して、自分の希望を伝えることのできる力。



きちんと、自分の考え(借り物でなく)を、把握し、もつことのできる力。



ただし、自分の希望や願望、ねがいを、人に伝えるのには、相当な関門があり、並大抵のことではない。



ほとんどの子どもは、自分のねがいを、そのまま、伝えることができない。



厳しい言い方になるかもしれないけれど、もう、かなりの程度、ゆがんでいる。

直球勝負ができず、自分の願いを妙にねじってしまう。

変化球や、理屈付けや、説得しなけりゃという【力(りき)み】や、なんやかんやで、分かりにくい、むずかしい、こんがらがった気持ちの表現しかできない子どもばかりだ。



自分の中身に重点を置かないから、力がついてないのだろう。



そもそも、「○○したいと願望を言うのは悪い」、という文化で育ってしまい、すでに目が死んだようになったいる子さえいる状態で・・・。



そういう子は、常に相手の言うことに文句をつけたり、勝手に気分を害したりしている。



ちっとも、人と繋がれないでいる。





そこを、なんとか、



威圧や暴力、強制、脅迫、という文化でなく、



対等、同格、という文化で、









人と人とが、お互いに、どちらが優れているだとか、どちらが優秀とか、どちらが強い、ということでなしに、



人が尊重されているかどうかを最大のポイントにして、話し合う、伝え合うことができるかどうか。







惜しいことに現在は、同格という文化がほとんどなく、子どもが自分の意見を正直に言えないし、他の子の意見を、すぐに自分勝手な優劣でさばいて得意がるようになるし、人を馬鹿にすることで薄ら笑いを浮かべるようになってしまってる。





人の失敗をみて、歯をむき出して嗤(わら)うようになったら、末期症状だ。



実は、歯をむき出して相手を嗤う子ほど内面が傷ついていて、自分の正直な気持ちを言えない。弱っている。







この病的なモノの原因は一つ。





人と人とが、同格でないから。





これはかなり深刻なことだ。

親子の関係でも、そう。



決定権が親にあることは明白であっても、人として同格であることには間違いがない。

しかし、多くの人がそこを混線して整理できていないから、話し合うことすらできない。話し合いのスタートラインにすら、つくことができない。



親子間で気持ちも通じないし、心も通じていない。そして、親子であっても、実は心のうちでは、大丈夫だろうか、本当に自分の気持ちは通じ合っているのだろうかと、多くの人が不安を感じている。







同格であることが納得できれば、もうその時点で、通じ合っている。

逆もしかり。通じ合っていれば、「人はみな同格」が自明となる。

ところが、自分は他の人と「同格」だと、思っていないから、戦争が当たり前になる。









「同格」が真実だと見抜く子が増えれば(子どもにとっては簡単だと思うけど)、生涯にわたり、戦争や暴力や人間否定とは無縁で、人生を送ることになるだろうと思うね。





つまり、そういう、同格の文化を担う子どもが勝手に育っていく仕組みが、社会の中に構築されること。





人はどんな文明文化のもとでなら最も幸福になれるのか










※1についての注



(これ、努力なし、ということにしないといけない。なぜか。じゃあオレに能力があるからみんな黙ってついてこい、という為政者が現れちまうから)