6年間で一番面白かった授業は〜アンケート〜

.

自分たちでこんなアンケートを取っていた。

班の学級新聞に載せるためである。



そんなのきいたって、どうせ低学年や中学年のころの授業なんて覚えていないでしょう、と言ったら、



「そんなことないよ」



だって。





理科好きのNくんは、3年生の時の乾電池学習、4年生の時のソーラーカー学習、5年生の時の電磁石など、理科の単元を軒並み並べて、



「ひとつくらい載せてよ」



とみんなにお願いしていた。









さて、今回の話はここから。



話し合っている中、一人の子が、



「先生、こないだのあの授業って、国語なの?道徳なの?教科は何?」



と聞いてきたのでありました。



みんなが興味を持って、



「ああ、あれか!あれって国語でしょう?でもちがうか?」



などと口々に言っている。







子どもたちが話題にしたのは、現6年生の、ある授業のこと。



「あの授業、面白かった?」

「うん。ああいうの、またやりたい」





それは、国語の授業です。

説明文を読んだ後に、それについての批評文を書く勉強。



教科書の「手引き」の中に、



事実と意見を分けて考える



という項目が、あるのです。









思わず、二度見しました。

たしかに教科書の中に、



「事実と意見を分けて考える」



と、厳然と書かれている。



これはすごい、と思わず腕組みをして唸りました。



筆者の意見は、数々の事例や実践例、事実を列挙した後に、

以上のことから、こう考えられるのだ
というふうに解説される。



事実のあとに意見が書かれるから、説得力が増す、というわけ。

単に、考えだけを述べたのではなく、そこにはレッキとした、事実データがありますよ、ってこと。

だから、この話は、『確実』ですよ、『絶対』ですよ・・・、ということだ。







わたしはこれをみて、授業構想を練る。

ひとまず、事実とは何か、をみんなで考えるか、と思った。



・・・



結果として、子どもたちが

6年間でいちばん面白かった!
と断言する授業に展開されて行った。



やはり、子どもの脳はやわらかいし、あきらかなことを見通すのだね、と思いましたナ。

P1172012