[]エーリッヒ・ケストナーの話
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wikipediaによると、こうである。
エーリッヒ・ケストナーは、自由主義・民主主義を擁護し、ファシズムを非難していたため、ナチスが政権を取ると、政府によって詩・小説、ついで児童文学の執筆を禁じられた。
父方を通じてユダヤ人の血を引いていたが、「自分はドイツ人である」という誇りから、亡命を拒み続けて偽名で脚本などを書き続け、スイスの出版社から出版した。
ナチス政権によって自分の著作が焚書の対象となった際にはわざわざ自分の著書が焼かれるところを見物しにいったという大胆なエピソードがある。
今のように、日本も「集団的自衛権」を認めたり、ついには殺人兵器輸出による商売を認めたりする国になってきて、火薬の香りがしてくる時代は、ケストナーからまなぶことが多いだろう。
さて、ケストナーは小説や随筆を書いているが、詩集も書いている。
ケストナーは、この本の前書きで、
〇自分の悩みを他人にいわせるのはいい気持ちのものである。と、書いている。
〇悩みを言葉に表すということは衛生的である。
〇たまには、自分の感じるのと、まったく反対の(他人の)気持ちを理解するのもなぐさめになる。
〇明確化、一般化、対照、こっけいな模倣、その他いろいろな尺度とヴァリエーション、これらはすべて試験済みの治療法である。
こういう言い回しも、ケストナーの個性がとてもよく出てるよね。