[]「叱らない」は無理、だからやらない??

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「叱らない」というと、ほとんどの人が、無理、と答える。



無理だから、やらない。



あるいは、極端な人は、



「叱らないなんて、間違った方法だ」 と言う。









『叱らない』



をやってみれば、教育問題がタダで解決する。









まず重要なのは、叱らないと、子どもが言うことを聞かなくなり、勉強をしなくなるのでは、という間違った思い込みだ。



逆だ。



叱らないと、子どもが自ら自発的に行動するようになり、今、周囲から求められることに自然に反応して動くようになる。そして、勉強をするようになる。





このことは、やってみればごく自然に当たり前のこと。ちょっと考えればいいだけ。



叱られて、しぶしぶ言うことを聞いて、勉強をしている状態を想像してみればいい。

叱られて仕方なくやる勉強で、効率よく進むはずがない。







錦織圭選手が、額にしわを寄せて、眉をひそめながら、悲しい顔で、コーチの罵声を浴びながら練習した、という話、聞いたことが無い。



考えてみれば、当り前のこと。

それで、テニスが好きになるわけがないものネ。





桑田真澄さんは、



体罰はまったく意味がない」



と言う。



理由はいくつかあるが、最大の理由は、それで強くなるわけではないから。



落合博満さんも、明確に、体罰を否定する。



理由はやはり、それでは選手が強くならないからだ。





ところがネ。



体罰で強くなる



ということを信じる人が、実際には、いる。



同じように、



叱ることで、子どもが伸びる、という、旧態依然とした考えが、まだまだ教育界に色濃く残っている。







叱らないことの副産物は、いくつもある。



○子どもは大人に恐怖を感じないから、何でも素直に話すようになる。

○子どもが「外面的・見た目的・一時的な評価」を気にしなくなる。

○子どもが、学校を好きになる。

○子どもは、人と人とは、恐怖でコントロールしあう関係がふつうなんだ、とは思わなくなる。

○子どもが大人の目を盗んで、表は「良い子」のポーズをとり、裏で反社会的、非社会的行為に耽る、ということがなくなる。








大人がキレるから、子どもも、



「ひとは、キレるのがふつう」



と思い込み始めている。



そして、子どもどうしで、お互いに傷つけあうようになる。







「叱らない」をやるには、かなりの準備が要る。



準備もなしに、いきなりは、難しい。



かしこく、準備をしていくこと。





まず、準備!

何よりもとにかく、準備が要る。





コスモスブルー