[]「なにもしない組」がたのしい話

私のクラスは1年生ですから、休み時間も、まだ自分のスタイルが確立していないせいで、なんとなくみんな、ふわふわしています。

なにをして過ごそうかなあ、と、思案しながら、動いている。



長い休み時間が25分あるので、そこで多くの子どもたちは、外遊びに行ったり、図書室へ行ったり、好きに行動しています。

わたしはこの時間がとても好きです。



1年生の子どもたちは、前庭、と呼ばれる、小さめの遊び場で遊ぶことが多い。



その子たちを、「まえにわぐみ」と呼び始めた。



ほかに、大きな校庭で遊ぼうとする、「こうていぐみ」がいる。



さらに、教室で、ねんど遊びに夢中になっている、おとなしめの男の子たちが、グループで遊びはじめている。

これが、「きょうしつのねんどぐみ」



お絵かきの好きな女の子たちが、クーピーでお絵かきをしているが、この子たちは、「きょうしつのおえかきぐみ」です。



もう一つ、グループがあるのです。

なにか、お分かりでしょうか。







「なにもしないぐみ」







です。



これは、自分たちで言いだしたネーミングなのですが、聞いて、どう思われますか?



「わたしたち、なにもしないから、なにもしないぐみなの」



と、1年生の子が言うわけです。





まゆをひそめた方、いますでしょう。



「休み時間に何もしないなんて、いったいどういうこと?子どもは子どもらしく、遊びなさい」



と思いますでしょうか?