[]「あっ!先生が、あくびしたッ!」「え!」「ほんとだ!」

先生というのは、本当にたのしい商売。



子どもが全力で見つめてきますのでネ・・・

このところ、3月末からの睡眠不足がつづいてまして・・・



言い訳になりますが、新年度、4月上旬の「怒涛の事務処理」を終えて、ホッとしたのか、あくびしちゃいました。





それも、教室で。



めったに、そんなの、ないんすよ?!



ほとんど、ありません。

記憶にない。



ひさ〜しぶりに、あくび、しちゃったのです。



心の中で、



「ま、いいか」



と思ったのはたしか。







とたんに、



「あっ!!あくびしよった!!!」





めざといKくんが、指を差して、大事件勃発!というニュアンスで言いだしますと、



クラス中が、「え〜〜っ!!!!!」



という感じ。



みんなで、まじまじと見つめてくる。





「鼻のあな、見えた〜」







見んといて…







その後が本題でして、



なぜ、あくびをすると、涙が出るのか、という話になり。







なんでだろうねえ。







さらに、その後が、本題中の本題でして・・・





「先生!!はやく寝た方がいいよ」



「先生、もう、勉強はいいから、はやく寝なよ」




まるで同情するように、わたしに言ってくれたので・・・。







これに、泣きましたね。



あくびの涙じゃなくて・・・・





伏線がありまして、わたしが夜、テレビをあまり見ない、という話をしていたら、なんでだ、と。

それで、夜も勉強しているのだ、というと、子どもたち、「ふーん」と納得していた様子だったのですが。



「先生も、なにかとたいへんですねえ」




Wちゃんが、おませな感じで言うと、ちょっと面白いのですが、それが記憶にあったのか、



みんなで、





「そうそう。先生、はやく寝なよ」

「先生、7時はんに寝なよ」

「ぼく、8時だよ」

「でも疲れた日は、7時はんに寝るときある」

「わたし、9時」(ォー、とため息)

「うちのおねえちゃん、11時だって」(ウォ〜ッ、と声)






「先生、こんばんは、しっかり寝てねえ」



「先生、からだが疲れているんだから、ちゃんと寝るんだよ」







子どもは、ふだん、自分にかけられている言葉を、話しているようです。

子どもは、自分がインプットして、ためている言葉を、ここで引き出して、話すのでしょう。

銀行に、「預けている」言葉を、ここだっ、と思って、口座から下ろしてきて、使うみたい。





愛されている子たちだな、って、これで、わかる、というわけ。